おじいちゃんとキャンプに行くのが、夏休みの一番の楽しみでした。おじいちゃんは星に詳しくて、テントの前で星座の物語を話してくれます。
「あの星はな、昔の人が道に迷わないようにつけた印なんだ。人は昔から、星を見て帰り道を探してきた」 「おじいちゃんも、星で道が分かるの」 「分かるさ。おじいちゃんの人生の道も、星が見ててくれた」
夜更け、双子の姉妹が目を覚ますと、一つの流れ星が落ちて、すぐに一つの星が、こちらに向かって瞬いたように見えました。 「いま、星がまばたきした」 おじいちゃんは目を細めました。 「うん。星はね、見上げてくれる人がいるから、光るんだよ」
帰りの車の中で、姉妹は決めました。大きくなったら、自分たちも子どもたちに星の話をしてあげようと。物語は、見上げる人から見上げる人へ、受け継がれていきます。