村の池には、長老のカエル、ゲンさんがいます。池の生き物たちの揉め事は、ゲンさんの会議で解決します。
今年の夏は日照りで、池の水が減りました。魚も、貝も、トンボの幼虫も、水の取り合いで喧嘩を始めました。ゲンさんは会議を開きました。 「皆の者、水が少ないときこそ、分ける順番を決めるのじゃ。一番弱い者から使うこと。強い者は、少し待つこと」 生き物たちは頷きました。小さな命から順に水を使い、強い者は日陰で待ちました。
数週間後、待望の雨が降りました。池は元通りになりました。生き物たちは言いました。「あの夏を乗り越えられたのは、順番のおかげだ」。
ゲンさんは蓮の葉の上で目を細めました。会議の知恵は、力ではなく、順番と譲り合いにあります。